ひとり暮らしがルンバとブラーバを買うまで
年末のキャンペーンに惹かれて、ルンバとブラーバを買いました。
※キャンペーンは既に終了しています。
数年間欲しいと言いながら、ずっと踏み切れなかったので、なぜ今回購入に至ったのかを振り返ってみたいと思います。
購入者属性
- 30代ひとり暮らし
- 賃貸。自宅はフローリングの1R
- 家事は必要に応じてやるが、あまり好きではない
- 掃除は気になった時に掃除機でする
- ペットが飼いたくなることもあるが、世話が難しいので飼っていない
- ガジェットはやや好き
ルンバ・ブラーバとの接触とイメージの変遷
①2016年? 意識のしはじめ
発売時は特に気に留めていなかったが、数年前、結婚をした先輩が「ルンバが便利!」と言っていたのを機に気になりはじめる。他の結婚した友人からも薦められる。とはいえ、部屋はそこまで広くないし、安くもないので、将来結婚でもしたら買おうかなぁ…。
ドラム式洗濯機のような便利な家族用家電のイメージ。
②2018年 商品や家電の進化
ルンバのe5が発売された記事を雑誌で読む。上位機種が手頃な価格で発売されたらしい。家族や友人にルンバ欲しいなぁ…買おうかなぁ…などと言い始め、母から「ジャパネットで安く紹介していた!」「Amazonのセールで安くなってる!」*1というようなLINEが時々届くようになる。この頃、妹の影響も受けスマートウォッチやアプリと連動する体重計を買うようになっていて、実際に便利だったので、高めのスマート家電にお金を払うことの抵抗が少し薄れてきた。スマート家電のイメージ。
③2019年夏頃 ブラーバとの出会い
会社の先輩にルンバが欲しいという話をしていたら、「ルンバは買ってそこまで使わなかったけど、ブラーバはおすすめ!」と言われる。「ルンバより手頃だし場所も取らないよ!」「自分の膝より下で動いてるものはかわいいよ!」などと聞き、ブラーバ良いなぁと思い始める。拭き掃除はごくたまにして、すると気持ちが良いけれど、頻繁にはできないし。
ブラーバに関心が移る。少しペットのようなイメージ。
④2019年11月頃 キャンペーンの認知
冒頭のキャンペーン広告がTwitterのTLに現れる。Twitterでも時々「ルンバ欲しい」とか言ってたからかなぁ。ブラーバは購入を考えていたのより上位機種だし、ルンバへの興味は少し薄れているしどうしようかなぁ。ただ、「1ヶ月使って満足しなければ全額返金」というのはかなり魅力的。でも恋人に金遣いが荒い人と思われていそうなのが気になる。こういうのが部屋にあると家事ができない人としてイメージがわるいのでは…。うーん…これは気になりつつも気がついたらキャンペーン終わっているパターンかしら。
キャンペーンにかなり惹かれているが、心理的な抵抗もあり、購入にまでは至らない。
⑤2019年12月中旬 購入
友人が近くに来るついでに泊める約束をしていたけれど、バタバタしていてあまり家事ができていない。少し前に恋人と別れていて、もう体裁を気にする必要もないなぁとか、クリスマスプレゼントとかの交際費は使わなくなるなぁなどと考える。
使ってみて微妙だったら返品すれば良いし、何年も欲しい欲しいと言っているのだから1度どんなものか試してみても良いのでは?と思い双方購入に至る。
心理的な抵抗が無くなる。この日までに必要!という購入の言い訳ができる。なお、この時点では返品も頭にあり、気に入っても下位機種を買おうかなと思っていた。1ヶ月無料レンタルなら使ってみようかなくらいのイメージ。
⑥2019年12月中旬 利用
自宅でそれぞれを動かしてみると、思った以上に綺麗になった。時々予想外の動きをしながら、部屋を掃除しているルンバ、ブラーバを見るのは楽しい。
何よりも、自分でやらなければ何も終わらないはずのひとり暮らしで、自分のために代わりに何かをしておいてくれるという存在はうれしい。時々ルンバの邪魔になって自分の足をどけたりするのも動物を飼っているようでなんだか楽しい。
試しにブラーバだけをかけてみてゴミがあるとあんまり綺麗にならないなぁ、とかルンバよりブラーバの方が動きが遅いから下位機種の小さいブラーバだと時間がかかるかなぁなどと考える。今の2台をそのまま返品せずに使い続けるのが良さそう。
頼もしくてかわいい同居人のようなイメージ。
振り返りとキャンペーンに対する考察
ということで、返品期限まではまだもう少しありますが、引き続きルンバとブラーバは自宅にいます。*2
キャンペーン設計について、
⑴気になっていても使ってみないと良さがわからず、高額で手を出しにくい商品を
⑵掃除という需要が発生しやすく、財布の紐が緩みがちな年末に
⑶要らなければ取得コストがゼロになるという方法で
⑷上位機種を購入させる
というのはとても上手だなぁと思いました。
無くても暮らせる高額商品には何かしら購入の言い訳が必要で、心理学によると人は損失を大きく見積もる生き物なので、持っているもの(お金も含む)を差し出したり、手に入れたものを失うことはインパクトが大きいそうです。なので言い訳を与えて先に所有させてしまうのは賢いと思いました。なお、自分の購入を振り返ってみて、思いの外購入に対して「ジェンダーロールに影響された罪悪感」のようなものがあったのだなと思いました。この辺りの解消も場合によっては必要なのかもしれません。
久しぶりに自分の購買行動を振り返ってみて楽しかったです。同じくひとり暮らしの友人にこの話をして欲しがってもらえたので、忙しい単身者は、「自分のために何かをしてくれる存在」として訴求することで意外とこういう家電のターゲット層にできるのかなぁなどと考えました。
ひとり暮らしにルンバ・ブラーバ、個人的には非常にお薦めです。