いちリサーチャーの日記

勉強の記録や自分の生活の観察、考えたことなど

「ビール離れをする若者」だった私が「GRAND KIRIN 十六夜の月」を買うまで

「GRAND KIRIN 十六夜の月」を飲みました。

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自分が家で飲むことはあまりなく、外で飲むときも積極的にビールは選ばない、いわゆる「ビール離れをする若者」であったことと、最近仕事で「ノンユーザーを取り込むにはどうすればよいのか」を考えることが多く、なぜ自分がこの商品を購入したのかを掘り下げてみようと思います。

 
 

私とビール

 

大学時代①:ビールとの出会い

乾杯などで部活の飲み会で注がれる。飲めと言われるので、微々たる量を使い捨てのコップに注がれて飲む。苦い。まずい。この頃は、お酒を飲む機会はチューハイや甘いカクテルを飲んでいた。
 

大学時代②:ビールが好きな友達に思わず聞く。「いったい何がおいしいの?」

彼女曰く
「甘いお酒はご飯に合わないんだよ」
「私も最初はそう思ってたけど、水分を取らないで喉が渇いた状態で喉越しを楽しむといいって聞いて飲んだらおいしかったよ」
…うーん、そこまでして飲まなくてもいいかなぁ。
 

社会人時代①:接待というもの

お酒を飲む機会と言えば会社の飲み会。とりあえず生!ということも多くビールを飲む機会は増えた。お客さんや上司のグラスが空いたらいち早く注ぐ!みたいな場だったので、ビールと言えば注ぐもの。ピッチャーで出てくることも多く、ぬるくなったりして相変わらずまずい。お酒を飲むと寝坊をするので極力飲みたくないし、無遠慮な酔っ払いは嫌い…。
 
「甘いお酒はご飯に合わない」はわかるようになったので、雰囲気的に許される時や、気の置けない友人と飲むときは、ハイボールとか日本酒を飲んでいた。
 

社会人時代②ノンアルコールビールとの出会い

お酒もいいかなぁと思うようになってきて家で飲みたい気分になることも。ただ平日酔うのと、余計なカロリーを取るのは嫌だったので、ゼロカクやのんある気分などを飲んでいた。そのうちそれらも甘いなぁと思うようになり、ノンアルコールビールへ。アサヒのノンアルコールビールはおいしい。
ちなみにこの時ノンアルコールのハイボールや日本酒があったらそっちを飲んでいたと思う。
 

社会人時代③ギネスビール・クラフトビール

女性の先輩とご飯を食べに行った時に、おしゃれなお店でギネスビールを飲む。アルコールが強いけどおいしい。そして女子飲みたのしい。
その後、クラフトビールブームが来て、ちょっとおしゃれなお店で飲むお酒の選択肢にビールが入ってきた。それまでは女性同士で飲みに行くとイタリアンや和食になることが多く、自然とお酒はワインやカクテル、日本酒になっていた。
 

とある日:十六夜の月の中吊りとの出会い

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終電後まで残業して準備したプレゼンが終わったぜ!というある金曜日の帰りの電車で、中吊り広告が目に入る。あぁ、がんばったし、たまには家で飲んでもいいなぁ…ということでコンビニで十六夜の月を購入。
 
 

何が変化点だったか

振り返ってみると、自分とビールとの関係の変化点は大きく2つあったのだなぁと思う。
1つ目は、ノンアルコールビールを飲むようになって、味に慣れたり少し身近な飲み物になったこと。
2つ目は、楽しい飲み会で飲む機会ができてイメージが変わったこと。
 
ということで、「若者のビール離れ」というよりは「ビールに関して良いイメージを持つ機会が最初からずっと無かった」の方が、自分の感覚的には正しいなぁと思いました。
私はこの商品が瓶だったから、ギネスビールやクラフトビールなどの「楽しい思い出があるビール」のイメージで買っていて、缶だったら「別に飲みたくないのに飲んでいたビール」のイメージで買っていないと思います。
 
気になって売り場を見てみると、他の大手ビールメーカーって缶タイプなんですね。
 
 

ノンユーザーになんで飲まないの?と聞いても商売のヒントは出てこないのでは?

今回、ビールに関する思い出を始めから思い返してみることで、「自分がビールを選ばなかったのは、あまり良い思い出が無いからで、良い思い出ができるとそのイメージに近いものは飲むようになるんだなー」ということに気づきました。
 
でもこれが「あなたがビールを飲まないのはなぜですか?」「ビールはあなたにとってどんなものですか?」と聞かれて出てきたかというと怪しくて、ましてや「ビールに良いイメージを持つ体験をしたら、飲むようになると思いますか?」「おしゃれなビールが出たら飲むようになると思いますか?」などと聞かれても「別に…というかそんなことわからんというか、そこまでして飲みたくないです」だったんじゃないかなぁと思います。
 
ということで、ノンユーザーの意見を掘り下げるより、最近スイッチしてくれた人にきっかけを聞く方が有益なのでは?というのが今回の気づき。

 

仕事でうまくいくか少しやってみよう。