いちリサーチャーの日記

勉強の記録や自分の生活の観察、考えたことなど

Digital Marketing Week 2015に行ってきた①

7月23日(木)にDigital Marketing Week 2015に行ってきたので覚書。

expo.nikkeibp.co.jp

 

聴講したプログラム

  1. 2500件のオウンドメディア開発実績とAI研究から語る、協創マーケティングの近未来(クロス・マーケティング 岸田氏、大日本印刷 高橋氏)
  2. 5300万人のT会員基盤を活用した、ビッグデータ最前線(CCCマーケティング 伊ケ﨑氏)
  3. アイトラッキング(視線計測)世界的大手。目は口ほどに物を言う~課題解決につながるアイトラッキング活用方法~(トビー・テクノロジー 蜂巣氏)
  4. 日本マーケティング学会連携企画 顧客ロイヤルティ研究~「無印良品」を題材に~(良品計画 奥谷氏、一橋大学 古川氏)
  5. BtoB企業におけるマーケティング課題とは(GEヘルスケアジャパン 飯室氏、ディスコ 小林氏、ベルシステム24 濟木氏、スケダチ 高広氏)

 

各講演メモ

  1. 2500件のオウンドメディア開発実績とAI研究から語る、協創マーケティングの近未来
  • 主にDNPオンラインコミュニティASPサービス MARCOについて。facebookと連携させてクローズドなコミュニティ運営ができます
  • 継続利用への評価や、行動・態度・変容のポイントがとりやすい
  • facebooktwitterなどすでにコミュニティのある企業におすすめ。大企業であればファンサイトを独自で作れるが、そうでない企業に利用しやすい
  • ファシリテーションに課題。一次対応をAIができるようにしたい。
  • リサーチ会社としてはAIに取って代わられては困るが、AIにアドバイスや補助をしてもらえるのはありがたい。

 感想

  • 表題からもっとAIの話を聞けると期待していたのでその点が薄かったのは残念。話としてはMROCをしやすいプラットフォームを作ったよ、という印象だった。

 

 2.5300万人のT会員基盤を活用した、ビッグデータ最前線

  • Tポイントは提携を拡大し、現在全人口の42.7%をカバー。うち月間アクティブは70%。フェス・イベント等へのチェックインにも活用拡大。
  • 購買履歴をSKU(最小単位)でDB管理している。
  • エリアデータを持っているため、行動商圏がわかる。
  • ID-POSを活用し、すかいらーくの再度メニュー改訂へ。どの顧客層からも支持が低く利用されないメニューを3か月ごとに改廃。
  • 顧客プロファイリングにより志向性の把握が可能。アンケートデータとビッグデータを組み合わせて欠損値を埋める。人を波形で表し、似ている波形の人に別の商品を薦める。ランダム発券の時に比べて約1.5倍(1.8倍?)のクーポン利用率。ある外車のメーカーのDM発送からのディーラー誘引も0.2%→1.0%。
  • カゴメと野菜生活×エヴァンゲリオンのマストバイCPを実施。WEBからの応募だが、応募者像が購買ベース(新規・スイッチ・リピート)がわかる。

感想

  • 購買データとアンケートデータの組み合わせやクラスタ分析、分析結果を施策に使ってその結果も正確にとれるのはおもしろい。
  • クーポン発券の効果はランダム発券でなくて、競合商品購買者に出した場合など従来やっていた方法と比較した数字が見たい。
  • 事例のところを詳しく聞きたかったのだけど、前半の企業紹介に時間を割いて後半が駆け足だったのが残念。

 

疲れたので今日はここまで。